嗅覚障害
嗅覚障害の症状
匂いがしない・感じないといった症状で、その匂いがどんな匂いなのかが分からなくなる病気です。
匂いは、鼻の奥にある匂いを受け取る ‘嗅神経’ に匂い物質が届き、中枢神経を通じて感じます。
この嗅神経に匂いが届かなかったり、嗅神経が機能していない場合、匂いを感じることができません。
嗅覚障害の原因
・副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などによる ‘鼻づまり’ で匂いが嗅神経に届かない
・ウイルスや細菌によって嗅神経が侵され弱っている
・頭部外傷などによって匂いを感じ取る中枢神経や嗅神経が損傷している など
※ 嗅覚障害の症状を訴える人のほとんどは、‘鼻づまり’ が原因であることが多いです。 放置しておくとウイルスや細菌が嗅神経を侵してしまうこともあるので注意が必要です。
嗅覚障害の検査
嗅覚障害は、原因が鼻づまりから神経の機能不全と幅広いため、原因をはっきりとさせることが大切です。
下記の検査を行なって原因を検討します。
◇嗅覚検査(静脈性嗅覚検査 : アリナミンテスト)
嗅覚が正常に働いているかを検査するもので、アリナミン注射液と呼ばれる薬を静脈に注射して、注射してから匂いを感じるまでの時間と消失するまでの時間を計測します。
◇レントゲン・CT・MRI検査
副鼻腔の形や膿が溜まって副鼻腔炎になっていないか、嗅神経付近に腫瘍がないか等を調べます。
◇鼻咽腔ファイバー検査
鼻の奥を内視鏡(ファイバースコープ)を使って、映像で確認します。
鼻中隔湾曲症やポリープがある場合、匂いを感じられないことがあります。
嗅覚障害の治療
検査から原因となる疾患が分かった場合、原因疾患の治療を行ないます。
・様子を見ながら ‘点鼻薬’ を使用するなど、鼻づまりを解消することが治療の一歩となります。
・副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が原因の場合は、‘抗アレルギー剤’ や ‘抗菌薬’ を使用して症状の改善を図ります。
※ 鼻づまりが原因の場合は、鼻みずの‘吸引’ や ‘炎症を抑える薬’ を使うことで、症状の改善が1〜2カ月程度で見られます。
・神経の機能に問題がある場合は、‘点鼻薬’ や ‘ビタミン剤’・‘血流改善薬’・‘漢方薬’ などを使用して、嗅神経を回復させるように治療していきます。
※ 嗅神経や中枢神経が機能していない場合には、神経回復を試みるなど⻑期的な治療になります。
・原因によっては、手術 が必要なこともあります。
※ 鼻づまり、神経の機能どちらの場合でも、症状が現れてから放っておくと、嗅神経などの神経が侵されて悪化し、治療が困難になる場合もありますので、早目に受診をしてください。
