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扁桃周囲膿瘍

 

 

扁桃周囲膿瘍とは

細菌感染などによって ‘扁桃炎’ の炎症が周囲の組織(扁桃を覆う被膜と咽頭収縮筋)に拡がった症状の ‘扁桃周囲炎’ が悪化して扁桃のまわりに膿がたまる病気です。

※ 扁桃周囲炎は、数時間で、呼吸困難、縦隔炎、敗血症に至ることもあり、耳鼻咽喉科のなかで最も緊急性の高い病気のひとつです。 年間2人ほどの死亡例が報告されていて、さらに進行した扁桃周囲膿瘍も生命にかかわる重篤な病気です。

 

扁桃周囲膿瘍の原因

扁桃周囲炎が進行して、菌が膿の塊 ‘膿瘍’ をつくった状態が ‘扁桃周囲膿瘍’ で、複数の細菌やウイルスが原因となります。

ウイルス : インフルエンザウイルス、EBウイルス など

細菌 : 嫌気性菌、化膿性連鎖球菌、黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌 など

まず、口蓋扁桃炎による炎症が ‘扁桃被膜’ と ‘咽頭収縮筋’ という周囲の筋肉の間に広がり、そこで形成された膿が周囲の疎な間隙に拡がり、扁桃周囲膿瘍になります。

 

扁桃周囲膿瘍の症状

・扁桃周囲膿瘍では、扁桃が大きく腫れ上がり、発熱、喉の激しい痛み、嚥下時(ものを飲み込むとき)の激しい痛みといった症状が起こります。

・さらに周囲の筋肉にまで炎症が拡がると、耳が痛くなったり、痛みが原因で食事や水分の摂取や話すことさえ困難となったり、喉の粘膜全体が強く腫れるため、言葉が不明瞭になることもあります。

・また、扁桃周囲に溜まった膿が、首(頸部)や胸部に拡がってしまうと、深頸部膿瘍咽後膿瘍縦隔膿瘍を引き起こします。 このような状態になると、呼吸困難や窒息をきたし、生命にかかわることもあり、緊急手術が必要になります。

 

扁桃周囲膿瘍検査の診断

・問診時に痛みや含み声などの症状を確認し、扁桃周囲の腫れや発赤の有無を調べます。

・同時に、鼻からファイバースコープを挿入して、喉の奥まで腫れが拡がっていないか確認します。

・膿が溜まっている部位が確認できない場合には、CT検査を行なう場合もあり、膿瘍の拡がりと頸部リンパ節腫脹の有無を確認します。

・そのほか、原因となっている菌を特定するために、腫れている部位に針を刺して膿を採取し ‘細菌培養検査’ や、炎症の程度を確認する目的で ‘血液検査’ を行なうこともあります。

 

扁桃周囲膿瘍の治療

・膿瘍が形成されている部位には血流がなく、抗菌剤が届かないため、膿を十分に排出することが治療の基本になります。 膿を排出するために、膿瘍を針で刺したり切開を行ないます。

抗菌薬を投与します。

・また、十分に飲水や食事ができない場合、点滴による水分補充も行います。

・腫れが強い場合には、ステロイドを投与して炎症を抑えたり、気道狭窄が起きている場合は、気管切開などの処置を行なうことがあります。

・根治するためには、口蓋扁桃の摘出手術を検討する必要があります。

 

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