耳の症状
耳がかゆい
耳がかゆい原因はいくつかあり、症状の軽いものから治療が必要なものまで様々です。
<主な原因>
① 外耳炎(がいじえん)
外耳炎は、耳の穴(外耳道)の皮膚に炎症が起きる状態です。
・原因:耳かきのしすぎ/爪でひっかく/水(プール/風呂)など
・症状:かゆみ+痛み/触ると痛い/耳だれ
② 耳垢(じこう)がたまっている/耳垢栓塞
耳あかがたまったり詰まったりして刺激になることが原因です。
・症状:かゆみ/耳の詰まった感じ/聞こえにくさ
※耳あかが乾燥していても湿っていても症状は出ます。
③ 乾燥による皮膚トラブル
冬期やエアコン環境で発症しやすいです。
・症状:カサカサ/軽いかゆみ
※高齢者や敏感肌の人に多いです。
④ アレルギー/接触皮膚炎
・原因:イヤホンや補聴器/シャンプー/など
※繰り返す場合は、この原因が疑わしいです。
・症状:かゆみ/赤み/湿疹
⑤ 真菌(カビ)感染
・外耳道真菌症:耳の中にカビが増える ※湿気が多い環境で増えやすい
・症状:強いかゆみ/白や黒いカス
<注意したいサイン:受診の目安>
*痛みがある
*耳だれが出る
*聞こえにくい
*かゆみが長く続く
*出血がある
<やってはいけないこと>
✕耳かきをしすぎる ※悪化要因のNo.1
✕爪や綿棒で強くこする
✕自己判断で薬を使う
<対処の基本>
*かゆくても触らないのが一番重要
*気になる場合は耳鼻科で安全に掃除
*塗り薬や点耳薬で治療(必要に応じて)
耳がいたい
耳の痛み(耳痛)は原因によって対処が大きく変わります。
<主な原因>
① 中耳炎(ちゅうじえん)
鼓膜の奥(中耳)に起こる炎症で、子どもに多いが大人もなります。
・原因:かぜ/鼻の病気からの感染
・症状:ズキズキした痛み/発熱/耳が詰まる/聞こえにくい
② 外耳炎(がいじえん)
耳の穴(外耳道)の皮膚の起こる炎症です。
・原因:耳かき/爪/イヤホン/水/など ※耳掃除のしすぎが多い原因
・症状:触ると痛い/引っ張ると痛い/かゆみ/耳だれ
③ 耳垢(耳あか)の詰まり
・耳垢栓塞:耳あかが固まって刺激
・症状:違和感/軽い痛み/聞こえにくさ
④ のど・あご・歯からの関連痛
耳自体は正常でも痛く感じます。
・原因例:咽頭炎/扁桃炎/顎関節症
・症状:飲み込むと痛い/口を開けると痛い
⑤ 鼓膜のトラブル
鼓膜に傷や穴ができることで発症します。
・原因:強い耳かき/気圧変化/感染
・症状:急な痛み/音がこもる/出血
<危険なサイン:すぐ受診>
*強い痛みが続く
*発熱をともなう
*耳だれ(膿や血)が出る
*聞こえが悪くなった
*めまいがある
<自分でできる対処>
*無理に耳を触らない
*耳かきを中止
*痛みが強ければ市販の痛み止め薬(例:ロキソニンなど)
<ポイント>
「触ると痛い」場合は、外耳炎のケースが多いです。
「何もしなくてもズキズキ」する場合は、中耳炎の可能性があります。
耳だれが出る
耳だれ(耳から液体が出る状態)は、いくつかの原因で起こります。
色やにおい、痛みの有無などで、ある程度の見当がつきます。
<主な原因>
① 外耳炎
耳の穴(外耳道)の炎症です。
・原因:耳かきのしすぎ/水が入る/細菌感染/など
・症状:かゆみ/痛み/黄色〜白色の耳だれ
② 中耳炎
鼓膜の奥(中耳)の炎症で、鼓膜が破れると“耳だれ”が出ることがあります。
・症状:強い耳の痛み/発熱(特に子ども)/膿のような耳だれ
③ 慢性中耳炎
中耳炎が長引いている状態です。
・症状:繰り返す耳だれ/難聴/においのある分泌物
④ 真珠腫性中耳炎
中耳に皮膚の塊ができる病気です。
・症状:悪臭のある耳だれ/聞こえにくい
※放置すると骨を壊すこともあります。
⑤ 外耳道湿疹
外耳道の皮膚トラブルです。
・症状:強いかゆみ/水っぽい耳だれ
⑥ その他
・外傷(耳かきで傷つけた)
・異物(子どもに多い)
・髄液(透明でサラサラ) ※まれ
<耳だれのタイプ別ヒント>
*黄色・緑色・ドロドロ → 細菌感染(中耳炎など)
*白くポロポロ → カビ(真菌)
*透明で水っぽい → 湿疹やアレルギー、まれに髄液
<受診の目安>
*強い痛み/発熱がある
*においが強い
*長く続く(数日以上)
*聞こえにくい
*血が混じる
<自宅での注意事項>
*耳の中を触らない(悪化しやすい)
*水を入れない
*市販薬は自己判断で使わない
聞こえが悪い
「聞こえが悪い(難聴)」状態は、耳のどこに原因があるかによっていくつかのタイプに分かれ、原因も様々です。
<主な原因の分類>
① 伝音難聴(音がうまく伝わらない)
・外耳〜中耳のトラブル
・原因例:耳垢が詰まる(耳垢栓塞)/外耳炎/中耳炎/鼓膜に穴があく(鼓膜穿孔)/耳管がうまく働かない(耳管機能障害)
※音は小さく聞こえますが、音量を大きくすれば比較的聞こえることが多いです。
② 感音難聴(神経の問題)
・内耳(蝸牛)や 聴神経のトラブル
・原因例:加齢(老人性難聴)/強い音(イヤホン・騒音)/突発性難聴/メニエール病/薬の副作用(抗がん剤・抗生物質など)
※音が歪む/言葉が聞き取りにくい/といった特徴があります。
③ 混合性難聴
伝音+感音の両方が関与しています。
④ その他の原因
・ストレス/疲労
・血流障害
・脳の病気 ※まれ
・先天性(生まれつき)
<注意が必要な症状:すぐ受診>
*急に聞こえなくなった → 突発性難聴の可能性(早期治療が重要)
*耳鳴り/めまいをともなうケース → メニエール病などの可能性
*片耳だけ聞こえにくい
<検査>
・耳の中の観察
・聴力検査
・ティンパノメトリー(鼓膜の動き)
・MRIなど(必要に応じて)
<まとめ>
聞こえが悪い原因は、耳の詰まりなど軽いものから、神経の障害など重いものまで幅広いです。
特に「急に悪くなった場合」は、放置せず早めの受診が大切です。
耳鳴りがする
耳鳴り(ジー・キーン・ザーなどの音が実際にはないのに聞こえる状態)は、多くの原因で起こり、軽いものから注意が必要なものまで幅広いです。
<主な原因>
① 内耳・聴神経の異常(最も多い)
・原因例:加齢(老人性難聴)/大きな音(イヤホン・騒音)/突発性難聴/メニエール病/など
※特徴は「キーン」「ジー」など高い音が多く、難聴をともなうことが多いです。
② 中耳・外耳のトラブル
・原因例:耳垢が詰まる/中耳炎/外耳炎
※耳の詰まり感/こもり感/をともなうことがあります。
③ 血流や筋肉の影響
・原因例:高血圧/血流の乱れ/首や肩のこり
※「ドクドク」「ザー」など拍動(脈に一致)する音が特徴です。
④ ストレス/自律神経
・原因例:ストレス/睡眠不足/疲労/など
※特徴は、静かな場所で強く感じやすい/日によって変動する/ことです。
⑤ 薬の影響
・一部の抗生物質
・抗がん剤
・利尿薬 など
<注意が必要な耳鳴り:受診の目安>
*突然耳鳴りが始まった → 突発性難聴の可能性
*めまいをともなう → メニエール病などの可能性
*片耳だけ続く
*拍動性(ドクドク音)
*聞こえが悪くなっている
<検査>
・聴力検査
・耳の診察
・血圧測定やMRI(必要に応じて)
<対処のポイント>
*静かすぎる環境を避ける(軽い音楽など)
*ストレス/睡眠の改善
*イヤホンの音量に注意
*放置せず原因を確認
<まとめ>
耳鳴りは、内耳の異常(最も多い)/ストレス/血流/など様々な原因で起こります。
特に「急に出た」/「難聴やめまいをともなう」場合は、早期治療が重要です。
耳が詰まる
耳が詰まる感じ(耳閉感)はよくある症状で、軽いものから治療が必要なものまで原因は様々です。
<よくある原因>
① 耳垢(じこう)による詰まり
耳あかがたまって耳の穴をふさぐ/綿棒の使いすぎで奥に押し込むこと/も原因となり、片耳だけ/急に詰まった感じ/といった症状が出ます。
② 外耳炎
耳かきのしすぎや細菌感染で、耳の入り口〜外耳道が腫れて、痛み/かゆみ/触ると痛い/といった症状をともないます。
③ 中耳炎
かぜの後に起こりやすく、中耳に液体がたまることで症状が出ます。
※特徴は、耳の詰まり+痛み/発熱/聞こえにくい/ことです。
④ 耳管機能不全
耳と鼻をつなぐ管(耳管)の働きが悪く気圧調整ができないことで症状が出ます。
※飛行機内/エレベーター内/かぜの時/に詰まり、「ポコポコ音」「自分の声が響く」といった症状が出ます。
⑤ 突発性難聴
突然、片耳が聞こえにくくなりますが、原因不明の場合が多いです。
特徴的な症状は、詰まり感/難聴/耳鳴り/です。
※早期治療が重要です。
⑥ メニエール病
内耳の異常(リンパ液の増加)で発症し、繰り返すタイプです。
特徴的な症状は、耳の詰まり/めまい/耳鳴り/です。
⑦ 気圧変化
飛行機内/ダイビング/山登り/など一時的な耳の圧の変化で発症します。
※多くは自然に改善します。
<受診の目安>
*片耳だけ急に聞こえにくい
*耳鳴り・めまいをともなう
*痛みや発熱がある
*数日たっても改善しない
<自分でできる対処> ※軽い場合
*あくび/唾/を飲む(耳抜き)
*鼻をつまんで軽く息を出す(バルサルバ法)
*かぜを治す/鼻づまりを改善
※強くやりすぎると逆効果になることもあります。
