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Bスポット療法(EAT、上咽頭擦過療法)

慢性上咽頭の治療としてBスポット療法を施行しています。

Bスポット療法とは?

Bスポット療法は、EAT、上咽頭擦過療法とも言われ、上咽頭の炎症を鼻綿棒や咽頭捲綿子(けんめんし)にて擦過し取り除く手法です。

EATの効果は?

大きく3つの作用によります。

  1. 上咽頭擦過によっていらない血を出すしたリンパや循環の改善(瀉血作用)
  2. 迷走神経を刺激することによる自律神経系への作用(迷走神経刺激作用)
  3. 塩化亜鉛による抗炎症作用(消炎作用)

これによって慢性上咽頭炎の症状を改善させる効果があります。

日本病巣疾患研修会の図を拝借させていただくとこのようになります。

EATのやり方は?

塩化亜鉛を用いて、上咽頭を鼻内口腔内から捲綿子(けんめんし)で擦過します。当院では全例内視鏡を用いて行います。内視鏡を用いることで上咽頭をすみずみまで擦過することができます。

0.5%~1%塩化亜鉛を染みこませた捲綿子で、処置を行う施設が多いですが、当院では1%塩化亜鉛で行います。

嘔吐反射が強い人もいるので、鼻内から行うか口腔内から行うかは実際に診察してから相談させていただいております。

実際の施行している様子です(血液が無理な人はご遠慮ください。。ちなみに私の上咽頭です)

はじめは1-2週間に1回のペースで通っていただき、10-15回程度を目安に効果判定を行わせていただきます。その後継続するか、効果があまり見られない場合には中止するか相談させていただきます。

EATの安全性やリスクは?

妊婦に施行しても問題ないとされております。どうしても痛みを伴う治療ですので治療効果をしっかりお話し、理解・同意を得られた方のみに施行させていただきます。

小児のお子さまに関してはご相談させていただき、痛みに耐えられる年齢(10歳以上)くらいから行わせていただきます。

EATの費用は?

上咽頭の状態を見るための内視鏡検査は初診時と経過観察のために月に1回請求させていただきます。

その場合は3割負担で2000-2500円程度かかります。月に2回目以降の再診の場合は500円程度です。

 

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