新型コロナウイルス感染後遺症(Long COVID)と慢性上咽頭炎
新型コロナウイルス感染後遺症(Long COVID)は倦怠感などの全身症状、鼻・呼吸器症状、頭痛やめまいなどの精神・神経症状など多彩な症状を呈します。
東京都の新型コロナ後遺症ポータブルも参考にしてください。
新型コロナウイルス感染後遺症(Long COVID)の症状は慢性上咽頭炎による症状と酷似しており、実際に内視鏡で観察すると慢性上咽頭が存在します。
慢性上咽頭炎はこちら
数々の論文でも指摘されており、私が実際に診察する新型コロナ感染後遺症の患者さんでもほとんどに慢性上咽頭が存在します。
※The efficacy of Intranasal Sphenopalatine Ganglion Stimulation (INSPGS) in Long COVID, and its Possible Mechanisms:Ayaki T: 2022
※Epipharyngeal Abrasive Therapy (EAT) Has Potential as a Novel Method for Long COVID Treatment : Kazuaki I : 2022
実際に私もたくさんの新型コロナウイルス感染後遺症の患者さんを診てきましたが、ほとんどの患者さんに慢性上咽頭炎があり、EAT(Bスポット療法)を施行することで症状がよくなる例を経験してきました。
内科のように詳細な採血や腹部のエコー検査などは施行できませんが、内視鏡検査などによる上咽頭炎の診断は可能です。
新型コロナ感染後に倦怠感などの全身症状、鼻・呼吸器症状、頭痛やめまいなどがある方は当院にご相談ください。
記事執筆者
世田谷経堂としくに耳鼻咽喉科
院長 利國桂太郎
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 耳鼻咽喉科専門医
日本耳鼻咽喉科学会認定 補聴器相談医